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| (先輩) |
お〜!ヨカと被っとおやないや〜。
アポロキャップや!ちょ〜見してんやい!
(お〜!イイの被ってんな〜。アポロキャップかよ!ちょっと見せてみろよ!) |
| (後輩) |
オースッ!
(※目上の者への挨拶) |
| (先輩) |
こら、どこで買(こ)おたとや?
(これ、どこで買ったんだよ?) |
| (後輩) |
カッツアーマーっす! |
| (先輩) |
カッツアーマー?シャバ僧のキサンが、カッツアーマーってや!?
つばやら折ってツヤつけてくさ〜! キサーン!!ナメとおとや!?
(カッツアーマー?ダサ坊のオマエが、カッツアーマーだと!?
つばなんか折ってカッコつけちゃってよ〜! オマエー!!ナメてんのかよ!?) |
| (後輩) |
ナメとらんっすよ…。
(ナメてないっすよ…。) |
| (先輩) |
没収たい!!
(没収だ!!) |
| (後輩) |
はっ?ほんなことっすか?そら、なかっすよ〜!
(えっ?マジっすか?そりゃ、ないっすよ〜!) |
| (先輩) |
キサン!!コノ!!誰い、もの言いよおとや!!なんか文句あるとや!?ボテくりこかっそ!!コラ!!
(オマエ!!コノ!!誰に、もの言ってんだよ!!なんか文句あんのかよ!?ボコっちまうぞ!!コラ!!) |
| (後輩) |
す、すんまっせん!!文句やら、なかっす…。
(す、すみません!!文句なんか、ないっす…。) |
| (先輩) |
んならヨカったい!!もろおとくじぇ!!
なんかしゃあしか事んあったら、オレんとこい来(き)やい!
オマヤあオレん下やけんな〜!(笑顔)
(そんならイイんだよ!!もらっとくぜ!!
なんか面倒な事があったら、オレのとこへ来いよ!
オマエはオレの下だからよ〜!) |
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| (後輩) |
ほんなこと!あん先輩なあ、やおいかん人ばい!ばってんが…バリシブかっちゃんね〜!!
オレも、あげん成りたかな〜!!
(マジ!あの先輩は、困ったひとだよ!だけど…スッゲーシブいんだよな〜!!
オレも、あんなに成りてえな〜!!) |
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| (先輩) |
オウ!これば被っときやい!オレが去年、○○さん(さらに恐ろしい大先輩)から貰(もろ)おたアポロキャップじぇ!
大事いせなあ、くらっそ!!(笑顔)
(オウ!これを被っとけよ!オレが去年、○○さんから貰ったアポロキャップだぜ!
大事にしなけりゃあ、殴るぞ!!) |
| (後輩) |
ほ!ほんなことっすか!!オレやらが貰(もろ)おてもヨカとすか?
(マ!マジっすか!!オレなんかが貰ってもイイんすか?) |
| (先輩) |
お〜!ヨカとじぇ!!これからあキサン達が、しっかりせなあいかんとじぇ〜!
よそん高校んもんやらい、ナメらるんなよ!!
(お〜!イイんだぜ!!これからはオマエ達が、しっかりしなけりゃあいけないんだぜ〜!
よその高校のやつなんかに、ナメられんなよ!!) |
| (後輩) |
オ〜スッ!!! |
先輩から手渡された「黒いアポロキャップ」の額には、金糸で刺繍された「あるF-1チームのエンブレム」が圧倒的な存在感をもって輝いている。つばの裏には、これを受け継いできた男達…「番(ばん)」を張った先輩達の名前が記されていた。
その名前と共に語られる数々の武勇伝に「博多のワルソウ(ワルガキ)ども」は畏怖し、そして憧れた。
マジック書きされたその文字に「覚悟を決めろ」と言われたように感じて、少年は右の拳を固く握りしめた。(終) |